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連続実数は本当に存在するのか──離散的思考が拓くAIと数学の新境地
前回の記事では、「連続実数」の存在は正しいとも間違っているとも言えず、ゲーデルの不完全性定理の影響を受ける、という驚きの事実を紹介しました。 https://per-principle.com/2335 つまり、数直線上に“なめらかに”数が詰まっているという前提すら、論... -
素数から紐解く世界の秩序 — ゴールドバッハ予想とゲーデルの証明に秘められた数学的真理
古代ギリシアの数学者ピタゴラスは、「万物は数でできている」と唱え、その思想をもとに数学の教団を組織しました。 そして、数にまつわるもう一つの重要な数学的命題が、300年近く前から知られています。 それは、 「すべての偶数は2つの素数の和で表せる... -
現在のAIは“時間”を理解していない——順序から構造への転換
現在、AIブームの真っただ中にあると言えるかもしれませんが、果たして現在のAIは、人間が認識する「時間」を本当に理解しているのでしょうか。 たしかに、最新のAIはテキストやデータの順序を記憶し、それをもとに予測を行います。しかし、それは「Aの後... -
ニューラルネットワークにおける電気的モデルの限界。GMDHに見る磁気的アプローチの可能性。
【はじめに】 現代の人工ニューラルネットワーク(ANN)は、人間の脳の神経細胞(ニューロン)のつながりを模倣して作られています。 その基本的な仕組みは、非常にシンプルな発想に基づいています。それは、「電流」と「閾値(しきいち)」という2つの概... -
大きく誤解されてきた「愛」の概念―人間関係のひずみが生まれる、本当の理由
【愛について考えるとき、まず思い浮かぶもの】 「愛」と聞くと、多くの人はまず、男女の恋愛や結婚を思い浮かべるかもしれません。しかし、愛はそれだけではありません。 親が子を思う愛、友人同士の思いやり、家族の支え合い、さらには社会や人類全体へ... -
「7〜8時間睡眠が正しい」は本当か——“長時間信仰”に潜むリスクとは
「健康のためには毎日7〜8時間はしっかり眠るべきだ」──これは、もはや現代の“常識”として広く信じられている考え方です。 かつては受験期において「四当五落(よんとうごらく)」、つまり4時間の睡眠を取る人は合格し、5時間では落ちるといった言葉があり... -
『ほんの少しの嘘』があなたの人生を狂わせる。——情報の波に飲まれず自分らしく生きる秘訣。
私たちは今、歴史上かつてないほど大量の情報に囲まれて暮らしています。ニュース、SNS、ブログ、動画配信サイト、検索エンジン…あらゆるメディアが、毎秒ごとに新しい情報を更新し続けており、誰でも簡単に「知識」にアクセスできる時代になりました。 一... -
統計処理が“傾向”を捏造する。──スラツキー効果で読み解くデータ分析の罠。
【はじめに:見えている“傾向”は本物か?】 現代のデータ分析では、よく「移動平均(Moving Average)」を用いる手法が使われます。 この手法は、時間の経過に沿ってならぶ、元のデータに対し、”フィルター”として、「移動平均」を取って、データの背後に... -
ディープラーニングは本当に「学習」しているのか──GMDHに見る学びの本質。
【はじめに】 近年、ディープラーニングはAIの中核技術として急速に発展し、画像認識や自然言語処理、音声合成など、さまざまな分野で目覚ましい成果を上げています。 このディープラーニングの中心にあるのが「ニューラルネットワーク(NN)」と呼ばれる... -
RAPTブログで学んだ、“悩み”から自由になる生き方。
「悩む」という行為は、それ自体が物事を解決してくれるわけではない。むしろ、自分の目の前の今できることに集中し、それらを実際に「行う」ことで前に進んでいける。そんな実感が、私の中ではとても腑に落ちています。 悩みが深くなるとき、私たちはつい...