Physics– category –
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連続実数は本当に存在するのか──離散的思考が拓くAIと数学の新境地
前回の記事では、「連続実数」の存在は正しいとも間違っているとも言えず、ゲーデルの不完全性定理の影響を受ける、という驚きの事実を紹介しました。 https://per-principle.com/2335 つまり、数直線上に“なめらかに”数が詰まっているという前提すら、論... -
現在のAIは“時間”を理解していない——順序から構造への転換
現在、AIブームの真っただ中にあると言えるかもしれませんが、果たして現在のAIは、人間が認識する「時間」を本当に理解しているのでしょうか。 たしかに、最新のAIはテキストやデータの順序を記憶し、それをもとに予測を行います。しかし、それは「Aの後... -
ニューラルネットワークにおける電気的モデルの限界。GMDHに見る磁気的アプローチの可能性。
【はじめに】 現代の人工ニューラルネットワーク(ANN)は、人間の脳の神経細胞(ニューロン)のつながりを模倣して作られています。 その基本的な仕組みは、非常にシンプルな発想に基づいています。それは、「電流」と「閾値(しきいち)」という2つの概... -
メビウスの帯と空間のねじれ:次元、重力、そして磁気単極子の謎
私たちはふだん、空間は三次元で成り立ち、運動や因果関係には「向き」があることを前提にしています。しかし、もし空間に「向きのない」構造が存在したらどうでしょう? そして、そんなねじれた空間の中で、私たちの知らない物理現象が自然に発生している... -
【粒子は壁をすり抜ける?】メビウスの帯が示す“裏表のない”物理世界
【メビウスの帯とエントロピーの双対性:右手系から左手系へ】 物理学の世界では、「エントロピーは常に増大する」という法則が絶対的な原則として扱われています。これが、いわゆるエントロピー単調増大則です。しかし、私たちの世界に広く見られる「双対... -
重力レンズ効果、ピサの斜塔、フラットアース。重力に関する幾つかの考察。
重力レンズ効果という現象があります。仮に観測者から見て、太陽の向こう側に星があったとしても、星の光が屈折して、観測地点のレンズに、複数の像として映ってしまうという現象です。 太陽の周辺を通る光は、太陽の重力によって、光が太陽に引き付けられ... -
星々が美しく秩序立って存在している理由。秩序がただ崩壊するエントロピー増大則では、永久に説明できません。
先日は、われわれの住む世界が、秩序・増大方向の「反エントロピー」プロセスによって、形作られ、維持発展してきたというお話をしました。 ◇秩序がより高まる「反エントロピープロセス」は、磁石一つで確かめることができます。 実際に、身の回りの現象を... -
秩序がより高まる「反エントロピープロセス」は、磁石一つで確かめることができます。
現代物理学においては、エントロピーは、増大する方向にしか進まず、すなわち秩序が崩壊する方向にしか進まないという哲学が基礎として据えられています。 しかし、われわれの住む地球、空に美しく広がる天体、均衡作用をもって維持される生態系など、秩序... -
誤れる現代物理学の「フェルミ粒子」「ボーズ粒子」の正体。
現代物理学は、素粒子をフェルミ粒子やボーズ粒子などに分類し、素粒子論において複雑な理論を展開しています。 しかし、スミルノフ物理学においては、フェルミ粒子とはS極磁気単極子とN極磁気単極子の数差が奇数の粒子であり、ボーズ粒子粒子とはS極磁気... -
メビウスの帯(=トポロジーで正四面体と同相)で作られたコイルが「ゼロ磁場」となる理由。
今回の記事では、メビウスの帯でできたコイルは、なぜゼロ磁場となるのかお話ししたいと思います。 まず、通常の円形コイルでは、電流に対して一方向のみの磁場がつくられます。 https://jfs.or.jp/jfs-cs/electro-magne-02/ ところで、メビウスの帯とは、...