1.はじめに
現代の睡眠に関する常識では、7ないしは8時間の睡眠を取ることが最適と言われています。短眠は「遺伝的」なものであり、実際にほとんどの短眠者は慢性的な睡眠不足であると指摘されることもあります。
現代の睡眠学の権威は、「短眠は単に遺伝的な理由でしか実現しないものであり、これまで長時間睡眠をしていた人がショートスリーパーになることはできない」と述べています。
2.睡眠時間は環境に適応する
しかし、にわかには信じがたいかもしれませんが、かつては8時間睡眠だったものの、現在は30分睡眠で生活している人物も存在します。それは、最近話題となっている「堀大輔」氏です。睡眠の常識に一石を投じた人物です。
30分というのは少々極端な話としても、この世には短時間の睡眠で、健康に生活している人はごまんといます。6時間未満の人間はショートスリーパーと呼ばれるようですが、それ以下の睡眠時間でも健康に生活を送っているのです。
短時間睡眠に身体が適応している例として、アルバニアの山岳地帯では、太陽の日照時間に合わせて睡眠を取る習慣を持つ村が存在します。イギリスの旅行家エディス・ダーラムが1908年に調査したところによれば、その村では、時計がなく、太陽の傾きに沿って生活リズムを保っていました。時期によって11時間から4時間ほどまで睡眠時間に幅があったにもかかわらず、住民たちは平然と健康に生活していたのです。
さらに、2007年の米国防省の報告によれば、兵士たちは、24時間以内に4時間睡眠を取って入れば、問題ないパフォーマンスを維持することができたと言います。
すなわち、人間の身体は、生活サイクルに合わせて順応する機能を持ち合わせているのです。
もちろん、今まで10時間寝ている人が、いきなり5時間睡眠に切り替えたら、慣れていないため、不調を感じることもあるでしょう。しかし、その10時間という睡眠サイクルも、長い時間をかけて体質となったものであり、少しずつ体質を変化させていくなら、5時間睡眠に移行することも十分に可能です。
逆に言えば、「寝ないと疲れが取れない」「認知症になる」といった、長時間睡眠を取らないとまずいことになるといった、8時間未満の睡眠に対して、過剰に不安を煽るような情報があまりにも多く、その偏りは不自然と言わざるを得ません。
3.過剰な「長時間睡眠信仰」の背後にあるもの
睡眠業界は、世界的に見て10兆円にも及ぶ巨大なマーケットです。ゆえに、多くの人にできるだけたくさんの睡眠を取らせ、また睡眠に対する関心や不安を煽り、たっぷり睡眠を取らないと健康に支障をきたすという情報で溢れさせることで、都合の良い結果を得られる企業や団体が数多くいても、何ら不思議ではありません。
他にも、「8時間睡眠」なるものが常識であることが都合の良い個人もいます。例えば、8時間睡眠健康説を主張し、遺伝的な背景を理由に、明確に短眠を否定する学者に「柳沢 正史」氏がいます。彼は日本の内閣が主導するムーンショット計画(ムーンショット型研究開発制度)のプログラムマネージャーであり、「人工冬眠」という技術を人類に適用せしめんとする人物です。驚くべきことに、このムーンショット計画の中で、最終的には人体に化学物質を投与し、強制的に短眠にすることが目論まれているのです。これは冗談ではなく、れっきとした日本政府の公式プロジェクトです。
◇ムーンショット目標7キックオフシンポジウム「健康不安なく100歳まで」開催報告
彼らは、「最適な睡眠時間は遺伝で決まっている」とお決まりの文句を述べますが、「遺伝子」の話にさえ持って行ってしまえば、複雑な遺伝子の話で人々を煙に巻き、遺伝子を根拠とした強制薬物投与による短眠(ショートスリープ)の実現に話を誘導することができるのです。
しかし、先に挙げたように、習慣次第で健康を損なわずに睡眠時間は変えることができます。むしろ、寝すぎない方が健康であるという明確な科学的根拠も多数あるほどです。
◇「7〜8時間睡眠が正しい」は本当か——“長時間睡眠信仰”に潜むリスクとは
「権威ある」学者の言うことを鵜呑みにするのは簡単ですが、それが本当に私たちにとって有益な結果をもたらすとは限りません。これまでに見てきた事例や状況証拠を踏まえ、一旦この世の「常識」を取り払い、自分の頭で考えることが求められているのではないでしょうか。
ムーンショット計画のように、人体改造や人体実験まがいの研究に現代科学が平然と着手する現状は、もはや生命への冒涜と言うしかありません。人類は、自分の身体のメカニズムさえ完全に解明したとは言えないにもかかわらず、軽はずみに人体改造といえる行いを「治療」や「医療」と称して行うのは、生命を軽んじているのではないでしょうか。
こういった「人間機械論」的な思想ではなく、より健全な科学体系の再編が求められています。
4.おわりに
繰り返しになりますが、マスコミやネット、SNSでもてはやされる御用学者・権威ある学者の背後には、こういった利害関係があることが少なくありません。というよりも、ほとんどの場合がそうだと言ってよいでしょう。
自分の睡眠時間を決めるのは、御用学者でもなく、マスコミでもありません。彼らの言うことを聞いて有害を被っても、彼らは一切責任を取りません。件のコロナワクチンで重篤な後遺症に苦しむ人もしかりです。
もちろん聡明な皆さまには、余計なお世話かもしれませんが、睡眠に対して少しでも不安のある方は、一旦「常識」を疑い、自分の頭で考えて、決断することを強くお勧めしたいと思います。
最後に繰り返しになりますが、私たち人間が一人として同じ個性を持つ人間がいないように、睡眠も、人それぞれにおいて多様性に富むものです。したがって、人それぞれ、最適な睡眠方法や睡眠時間を自ら見つけ出し、構築できる可能性は十分にあります。
ですから、これまでの睡眠の常識や固定観念を一度すべて打ち払い、その上で、各々に合った睡眠を新たに模索することで、より高いパフォーマンスを発揮し、充実度・満足度の高い生活を手に入れることができるのです。
皆さまの生活が、より豊かで恵み深いものになりますことを、心よりお祈りいたします。
お読みいただき、ありがとうございました。
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